しようと思いさえすれば出来る小さなことから

カウンセリングを通して、問題を解決し、
自分をほぐして多少なりとも行動や気持ちを変化させようとすれば、
その過程でやはりこれまでにない行動を取ってみることが必要になってきます。

もちろん気持ちを落ち着けてまずは自分を振りかえり、
自分の気持ちに気づくというステップは欠かせない大切な要素ですが、
それと並んで、実際の行動を少し試みるということも、
問題解決に向けてのひじょうに大切な要素になります。

行動を起こして成功体験につながれば、
それはたいへんな力強さで、気持ちの変化をもたらすことでしょう。

何か行動を変えみる際、無理なく行うためのコツは、
「しようと思いさえすれば今日からでも出来るような小さなこと」から
始めてみることです。
それは例えば、苦手な場面で腹式呼吸を試してみて、
見た目の行動は何の変わりもないけど、
自分ではいつもよりほんの少しだけ緊張感がマシだった気がする…
というような、そんな小さなことでも構いません。
次回、その苦手な場面に
ほんの少しだけ行きやすくなっている可能性は
高いでしょう。

小さな変化であっても、それが次の小さな変化をよび、
その繰り返しが意外なほど早く大きな変化へとつながっていく…。
こういうことはカウンセラーとしての経験上、
けっして珍しいことではありません。

(心理士 清見)

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