とてもしんどいのだけれど、何が嫌か分からないとき

自分の気持ちに自分で気づく(自己洞察)というのは、

カウンセリングの作用機序の非常に大切な要素のひとつであり、

自分らしさを保ちつつも程良いセルフコントロールを効かせて、

 健康的に生活するうえで欠かせない心の作用です。

しかしときおり私たちは、自分の気持ちが自分でも分からなくて、困ってしまう時があります。

とても悲しくて心細いのだけど、何がそんなにつらいのか分からない…

職場や学校に行くのがとても憂うつなのだけど、何がそんなに嫌なのか分からない…等々。

実はそういうときは、「ひとつひとつは我慢できるような、

理由とは思えない程度の小さな出来事が、

いろいろ積み重なって嫌になっている」という場合がけっこう多いものです。

自分でもこんな程度のものが理由のはずがないと、

いくつもの小さな理由を自分の心の中で反射的にで却下しているから、

結果として、考えても自分の気持ちがよく分からないという状態が起こり得ます。

そういう場合は、「我ながら大したことではないけど、

ちょっとイヤなこと、気を揉むこと、不安なもやもやすることはないかなあ」と

小さな嫌だったことを幾つか思い浮かぶままに心に思い浮かべて振り返ってみると、

自分の気持ちが見えてきやすくなります。

案外大切な気づきのスキルなので、よければぜひ試してみてください。

(心理士 清見)