大人の発達障害

◆大人の発達障害(高校生以上、社会人、大学生、専門学校生、未就労)の方の社会適応と成長のサポート

 近年、大人になってから職場、学校、家庭などで行き詰まりを起こすケースの中に、子どもの頃からあった発達障害の傾向が見過ごされてきたケースが少なくないことが分かってきました。これが大人の発達障害です。

 発達障害自体は途中から急に発症するものではありませんので、「周りと自分が何か違う」、「トラブルや出来ないことが多い」という生きづらさのようなものは元々あったかも知れません。それが、高校、大学や専門学校、社会人と成長し、所属する社会環境が複雑になるにつれて、社会適応の難しさが表面化してしまうケースが多くあります。

 福岡臨床心理オフィスでは、「発達障害」あるいは「発達障害があるとまで言えないが、グレーゾーン」の大人の方の社会適応と成長をサポートするカウンセリングをおこなっております。「発達障害の傾向があるのか分からないが、自分の生きづらさがどこからくるのか知りたい」「苦手な能力と得意な能力の傾向を知りたい」という方も対象としております。

 専門的な検査による客観的な見立てを元に、その方がいま居る場所(職場、学校、家庭)で適応していけるよう社会スキル(社会適応技能)の習得、向上、工夫をお手伝いし、その方なりに成長、安定していけるようサポートします。

 

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A)そもそも発達障害とは

 発達障害は自閉症スペクトラム、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)などをまとめて言い表したものです。知的には問題ないのですが、生まれつき脳の情報処理能力の発達にばらつきがあり、できることとできないことの差が大きいのが特徴です。

◎自閉症スペクトラム
  • 社会性の問題…他人との交流が得意でない、関心が向かない。
  • コミュニケーションの問題…会話が一方通行になる。言葉のニュアンスを読めない。

  • 想像力の問題…応用がきかず、こだわり行動を取る。未知のものが苦手。

 程度が強いと言葉が使えず、知能も低いなど症状が見られますが、かなりの自立生活を送りながらこの傾向を抱えているような場合、知能、認知能力、言語能力に問題がないが、社会性やコミュニケーションにおいて特有の苦手さを抱えるという形であらわれます。

◎ADHD(注意欠陥多動性障害)
  • 不注意…忘れ物やうっかりミスが多い。散らかしてしまう。
  • 多動性…せっかち。気が散りやすい。体を動かしていないと落ち着かない。
  • 衝動性…イライラしやすい。すぐに怒ってしまうことがある。
◎LD(学習障害)
  • 知的障害はないが、「聞く」、「読む」、「書く」、「計算する」、「推論する」など特定の分野の習得が極端に難しい。

 家庭環境や本人の性格が原因ではなく、先天的なものであり、発達障害は根本から治すというものではありません。 

 しかしながら、人が生涯に渡って成長し、さまざまな能力を組み合わせながら、出来ることが増えつづけることも確かです。障害に気づき適切なサポートを受けることで、社会生活を円滑に過ごすための対処法を身につけ、伸ばせる能力は伸ばし、難しいことには工夫を考え、気持ちも安定し、より社会適応しやすくなります。こうした対応の方針は大人にも子どもにも共通して当てはまることです。

 

B)大人の発達障害~困難さが表面化する時期~

 大人になってから発達障害と分かる方の中には、子どもの頃から、内心では「どうも自分は生きづらい」「何か人と違う」「できないことが多いのではないか」と感じてきたという方が多くおられます。しかし子どもの頃は、普通に授業を受けて目立った問題行動やトラブルがなければ、それが発達障害として大きく問題化することはありません。

 対人交流が非常に苦手で、一人あるいは特定の友人とのみ過ごすことが多くても、それは好みの範囲内のことと見なされますし、多少忘れ物や遅刻が多くても大きく信用を失うまでには至りません。

 しかし高校生、大学生や専門学校生、やがては社会人と成長するに従って、より難しい生活環境のもと要求される水準もどんどん高くなります。それまで何とかやれてきた人でも、そこで初めて、コミュニケーションや協調性、自己管理の苦手さが大きな問題となるケースが多く見られます。人によっては職場で責任を任されるようになってから、家庭で子育てをするようになってから、問題がはっきり表れるという場合もあります。内心で感じてきた生きづらさや困難が、はっきり支障をきたすようになると言ってもいいかも知れません。



C)大人の発達障害の状態像

 発達障害の特徴は大人でも子どもでも本質的には変わりはありませんが、社会生活の違いによって、困難の表われ方に多少の違いが出てきます。発達障害は人によって表われ方がさまざまで、一概にこうというイメージにまとめにくい面はあるのですが、大人の発達障害に特有の困り方をあげておきます。

◎大人の自閉症スペクトラム
  • 他者の気持ちを理解するのが苦手なためコミュニケーション上のズレが生じてしまう。(空気を読めずに思ったことをすぐに口にしてしまうタイプ。あるいは何をどう言えばよいか分からず、ずっと黙ったままになってしまうタイプ等)
  • 職場でほうれんそう(報告、連絡、相談)のコツが分からず、うまく出来ない。
  • ひとつの仕事に没頭しすぎて、全体を見れない。
  • 話し出すと、話が枝葉の部分にどんどんひろがってしまい、まとまらなくなってしまう。
  • 断ることができず、仕事上のトラブルや金銭的なトラブルになってしまう。
  • 大学生などの場合、単位の履修計画がひとりで立てられない。   etc・・・
◎大人のADHD
  • 仕事や余暇などで思いついてすぐに行動するが挫折する。
  • 気が散りやすく集中できない。
  • うっかりミスや忘れてしまうことが非常に多い。
  • 落ち着きがない、退屈に耐えられない。浪費癖などにつながることもある。
  • 片づけ下手、置きっぱなし、脱ぎっぱなし。
  • 段取り良く家事や仕事ができない。
  • 計画が立てられない。
  • 物事への取り組みが遅く、先延ばし先延ばししてしまう。
  • 一度に複数のことができない。   etc・・・ 

 不適応が生じた場合、大人になっているだけに、仕事上で支障が出たり社会的な信頼を損なったり、問題が大きくなってしまいがちです。ストレスもかかり、うつ病など2次障害にもつながりかねません。自分の生きづらさの原因が分かれば対策を取ることができます。目標はそれを治すことではありません。障害であることを理解した上で、社会生活を円滑に過ごすための対処法を身につけることで、行動の特徴を修正していくことです。

 

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D)当オフィスの行うサポートの概要

当オフィスで行うサポートの概要について、そのポイントを述べます。

 

①状態の理解

 現在困っていることを中心に、小さい頃の様子などもうかがい、日常の困難について、その性質をさぐるところから問題への取り組みは始まります。必要に応じて専門的な検査を行い、その困難が生じている理由を客観的かつ専門的な観点から考えていきます。

②職場や学校での困難についての対処法

 日常の困りごとについて、その性質を理解した上で対処法を作り上げていきます。注意力、記憶力、遂行機能(物事の段取りや取りかかり方)、空間認知などをどう適切におぎなうか?という問題として読み解くことができる場合が多いと思われます。一度分かればすぐ使えるものもありますが、何度かくりかえして習得していく必要がある場合もあります。

③対人コミュニケーションスキルの向上

 職場や学校などで必要となる対人技能の向上をサポートします。まずは必要不可欠な基本的な対人コミュニケーション技能から取り組んで行きます。 

④ストレスマネジメントの向上

 発達障害傾向のある方は、その特性ゆえに、自分の疲労感やプレッシャーに気づきにくい傾向や、また気づいたとしても力の抜き方が分からなかったりする場合があります。そのまま作業を続けてミスをしたり、体調の不調につながったりすることも多いと思われます。

 自分のストレスや疲労に気づくこと、自分にあったリラクゼーションスキルを身につけることなど、ストレスマネジメントの向上についてもサポートしていきます。

 

*     *     *

 上記のような取り組みを、小さな困りごとのひとつひとつについて、何でも話し合える雰囲気の中で行っていきます。ただ順番に行っていくというよりは、そのつどそのつど必要な取り組みを行っていきます。



 今まで「困ってはいたけど他人には聞けない」という思いで来られた方や、「自分の言うことがなかなか理解されない」と感じて来られた方も多いように思います。人は他者から自分の等身大の訴えや困りごとに関心を持って対応され、理解され承認される中で、自信が回復したり、問題解決に必要な柔軟性を発揮したりできるようになります。当オフィスでは、発達障害の方のサポートを行う際、問題解決に取り組む話し合いを通して、同時に気持ちが支えられる体験というものを特に大切にしていきます。



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